【re:Invent特大号】サーバーレスやWebフロントエンド関係のAWSアップデート情報をキャッチアップ!ほぼ月刊AWS─2021年11月号

古川2021.12.15

みなさんこんにちは!今月のほぼ月刊AWSをお届けします。

ほぼ月刊AWSとは、AWSの先月1カ月のAWSアップデートの中から、サーバーレスやWebフロントエンドにまつわるアップデート情報などをピックアップしてお届けする企画です。

今回は「re:Invent特大号」ということで、11月のアップデート情報とre:Inventで発表されたアップデート情報を併せてご紹介します。

re:Inventって何?と思った方は過去ご紹介した「AWS re:Invent 2021直前企画!今年の見どころとフロントエンド関連のサービスアップデートについて」を参照してください。

それでは見ていきましょう👀

Amazon CloudFront

Amazon CloudFrontが設定可能なCORS、セキュリティ、およびカスタムHTTPレスポンスヘッダーをサポート

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2021/11/amazon-cloudfront-supports-cors-security-custom-http-response-headers/

CloudFrontからのHTTPレスポンスに、CORS、セキュリティ、およびカスタムヘッダーを追加できるようになりました。CloudFrontのレスポンスヘッダーポリシーは、CloudFrontコンソール、AWS SDK、AWS CLIで設定できます。

AWS Amplify

AWS AmplifyがAdmin UIでさらに充実したデータ管理機能を提供開始

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2021/11/aws-amplify-launches-data-management-capabilities-admin-ui/

Amplify Admin UIで管理しているデータをCSVファイル形式でエクスポートできるようになりました。これにより、シードデータ生成機能と合わせてデモデータをすばやく生成し、共有することが可能です。シードデータは英語のみなので、日本語対応が待ち遠しいです。

AWS AmplifyがCDKを使用してAmplifyで生成されたリソースをオーバーライドする機能を発表

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2021/11/aws-amplify-override-amplify-generated-resources-cdk/

Amplifyで生成されたIAM、Cognito、S3のリソース構成をオーバーライドする機能が追加されました。Amplify CLIのリソースのオーバーライド機能を設定する方法の詳細については、Blog記事またはドキュメントをご覧ください。

AWS、「AWS Amplify Studio」を発表

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2021/12/aws-announces-aws-amplify-studio/

Amplify Studioはローコードアプリ開発ツールです。人気のデザインツールFigmaで作ったコンポーネントをReactコンポーネントに生成したり、Amplify Adumin UIを利用して生成したコンポーネントとデータをバインドしたりと、動的なアプリケーションを作成できるようになりました。東京をはじめ17のリージョンでパブリックプレビューとして利用可能です。これにより、バックエンドの管理をGUIで行う「Amplify Admin UI」もAmplify Studioに統合されました。

AWS Amplifyが、Amplifyで作成したバックエンドにCDKとCloudFormationを使ってカスタムAWSリソースを追加する機能を発表

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2021/11/aws-amplify-custom-aws-resources-amplify-created-backends-cdk-cloudformation/

AWS CloudFormationを利用し、Amplifyのバックエンドに175以上のAWSサービスを追加するコマンドが追加されました。これによってAmplifyにまだないサービスとの連携が追加できるようになりました。

Amazon S3

新しいAmazon S3 Glacier Instant Retrievalストレージクラスを発表 - ミリ秒単位で取り出し可能な最低コストのアーカイブストレージ

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2021/11/amazon-s3-glacier-instant-retrieval-storage-class/

S3に「Glacier Instant Retrieval」というストレージクラスが追加されました。アクセスがほとんどされることなく、ミリ秒単位での取得が必要な、長期間有効なデータ用に使えます。また、このストレージクラスが追加されたことにより、S3 Glacierの名称がS3 Glacier Flexible Retrievalになりました。

Amazon S3が3つのストレージクラスにおける最大31%の値下げを発表

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2021/11/amazon-s3-price-reduction-storage-classes/

Amazon S3のストレージクラスで、ストレージ料金が最大31%値下げされました。対象のストレージクラスは、S3標準 – 低頻度アクセスおよびS3ワンゾーン – 低頻度アクセスです。12月1日から自動的に適用されます。

Amazon S3 Object OwnershipでACLを無効化可能に

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2021/11/amazon-s3-object-ownership-simplify-access-management-data-s3/

Amazon S3でアクセスコントロールリスト(ALC)を無効化できるようになりました。これにより、S3のアクセス制御をポリシーのみで管理できるようになります。

Amazon CloudWatch

アプリケーションのクライアント側のパフォーマンスをモニタリングするAmazon CloudWatch RUMの紹介

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2021/11/amazon-cloudwatch-rum-applications-client-side-performance/

JSのコードスニペットを埋め込むことで、ブラウザ単位でページの読み込み解析ができるようになりました。イメージ的にはGoogle Analyticsが近いです。

機能の検証と安全な起動のためのAmazon CloudWatch Evidentlyの紹介

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2021/11/amazon-cloudwatch-evidently-feature-experimentation-safer-launches/

変更点をヒューチャーとして管理し、本番リリース前にA/Bテストでページロード時間の平均値やコンバージョン率をテストできるようになりました。アプリケーションの新機能の実験を行ったとき、意図しない問題を特定するために使えます。

Amazon Personalize

より効果的なマーケティングキャンペーンの展開に役立つAmazon Personalizeのインテリジェントなユーザーセグメンテーションの紹介

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2021/11/amazon-personalize-intelligent-user-segmentation/

Amazon Personalizeがユーザーセグメンテーションの提供を開始しました。従来ユーザーセグメンテーションは手動で作成されたリスト情報に基づいてセグメンテーションを割り当てられていました。この機能は、機械学習によってさまざまな製品、カテゴリー、ブランドなどの好みに基づいてユーザーを分類できるようになります。

メディアとエンターテイメントおよびリテール向けのパーソナライズされたエクスペリエンスを提供するために最適化されたAmazon Personalizeレコメンデーションの紹介

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2021/11/recommenders-optimized-personalized-media-entertainment-retail-amazon-personalize/

メディアなどで使われるレコメンデーションを、Amazon Personalizeで利用できるようになりました。このレコメンデーションはAmazon.comで使用されているものと同じ機械学習テクノロジーが利用されています。

サーバーレス関連のアップデート

AWS WAFがCaptchaのサポートを追加

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2021/11/aws-waf-captcha-support/

AWS WAFがCaptchaをサポートしました。この機能では、ログイン、検索、フォーム送信などのBotのターゲットとなることが多い特定のリソースについて、Captchaチャレンジを要求するようAWS WAFルールに設定できます。

AWS Lambdaは、Amazon SQS、Amazon DynamoDB、Amazon Kinesisをイベントソースとするイベントフィルタリングをサポートしました

AWS Lambdaが、SQS、DynamoDB、Kinesisをイベントソースとした際にイベントフィルタリングが設定できるようになりました。指定したフィルタリング条件下で、上記のサービスからのみLambda関数が実行されるような複雑なルールを設定できます。

Amazon Lex自動チャットボットデザイナー(プレビュー)のご紹介

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2021/12/amazon-lex-automated-chatbox-designer/

チャットボットデザイナーは自動化によってチャットボットのトレーニングとデザインのプロセスを簡単にする機能です。機械学習を利用して会話のトランスクリプトを分析し、一般的なインテントと関連情報をクラスター化します。開発者は、過去の通話記録をもとにチャットボットを作成できるようになります。

Contact Lens for Amazon Connectが機械学習を利用した新しい通話の要約機能を発表

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2021/11/contact-lens-amazon-connect-machine-learning-powered-call-summarization/

Amazon Contact Lendsが通話要約機能の発表をしました。Amazon Connectで通話した内容を機械学習をもちいて書き起こししたり、分析などができるサービスです。

そのほか

インターネット上のデータ転送におけるAWSの値下げについて

2021年12月1日より、AWSはインターネット上のデータ転送について値下げが行われました。Amazon Cloudfrontからの最初のテラバイトデータ転送、最初の1,000万回のHTTP/Sリクエスト、最初の200万回のCloudFront Functions呼び出しが無料になるそうです。

新しいコミュニティ主導型の質疑回答サービス、AWS re:Postのご紹介

AWS re:PostはAWSでの技術課題を解決するためのQ&Aサービスです。AWSフォーラムに代わるもので、AWSアカウントを持っていれば無料で利用できます。

AWS Well-Architected Frameworkの新しいサステナビリティの柱

優れたインフラストラクチャを設計するためのベストプラクティス集、Well-Architected Frameworkにサステナビリティの柱が追加されました。SDGsを目標に設定する企業が増えてきているため、その実現に向けたベストプラクティスがされています。


ピックアップは以上です。

re:Inventのアップデートが気になる方は、以下を参照してみてください:

それでは来月もお楽しみに!

この記事を書いた人

古川

犬を2匹飼っています🐶🐶
ミツエーテックラジオでもスピーカーをしています。ぜひ聞いてください!

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