サーバーレスやWebフロントエンド関係のAWSアップデート情報をキャッチアップ!ほぼ月刊AWS─2021年10月

古川2021.11.01

みなさんこんにちは!今月のほぼ月刊AWSをお届けします。

「ほぼ月刊AWS」とは、AWSの先月1カ月のAWSアップデートの中から、サーバーレスやWebフロントエンドにまつわるアップデート情報などをピックアップしてお届けする企画です。

10月のアップデート情報は以下になります。それでは見ていきましょう👀

AWS Fault Injection Simulatorがスポットインスタンス中断のサポートを開始

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2021/10/aws-fault-injection-simulator-injects-spot-instance-interruptions/

AWS Fault Injection Simulator(FIS)はAWS上でカオスエンジニアリングを行うためのマネージドサービスで、意図的に異常事態を注入し、システムが正しく動き続けるかを確認することを支援します。今回のアップデートでAmazon EC2スポットインスタンスの中断をシミュレーションできるようになりました。

Amazon QuickSightでSPICEの容量制限が最大5億行に緩和

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2021/10/amazon-quicksight-spice-capacity-limit/

Amazon QuickSightでは超高速なインメモリ型演算エンジンであるSPICEが利用できます。今回のアップデートでSPICEが保持するデータセットの制限が緩和され、最大5億行かつ最大500GBのデータを扱うことが可能になりました。

AWS 料金計算ツールがAmazon CloudFrontをサポート

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2021/10/aws-pricing-calculator-supports-amazon-cloudfront/

AWS料金計算ツールがAmazon CloudFrontをサポートするようになりました。これによりデータ転送とリクエストに関連するコストを計算することができるようになりました。

AWS Amplify for JavaScriptがストレージのリジューム可能なファイルアップロードをサポート

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2021/10/aws-amplify-javascript-file-uploads-storage/

AWS AmplifyのJavaScriptライブラリに、Amazon S3へのファイルアップロードする際の一時停止、再開、キャンセルのアクションに対応しました。これにより、アップロード中にネットワークが遮断された場合に再開する処理を実装できるようになったため、容量が非常に大きなファイルを確実にアップロードできる体験をエンドユーザーに提供できます。

AWS SAM Accelerateの発表 - クラウドに対してコード変更をすばやくテストする (パブリックプレビュー)

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2021/10/aws-sam-accelerate-test-code-changes-cloud/

AWS SAM CLIの新機能、SAM Accelerateのパブリックプレビューを開始しました。AWS Serverless Application Model (AWS SAM) は、AWSでサーバーレスアプリケーションを構築するために使用できるオープンソースのフレームワークです。SAM AccelerateはAWS SAM CLIの新機能で、これを利用するとローカルで行われたコードの変更をクラウドベースの環境にほぼリアルタイムで反映し、実環境でのテストにすぐ取りかかることができるようになります。

Amazon OpenSearch Service(Amazon Elasticsearch Serviceの後継サービス)はクロスクラスターレプリケーションのサポートを発表

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2021/10/amazon-opensearch-service-amazon-elasticsearch-service-cross-cluster-replication/

Amazon OpenSearch Serviceでクロスクラスターレプリケーションが利用可能になりました。これによりAWSアカウントやリージョンが同じでも、異なっていても、ドメインから別のドメインへのインデックスの複製や同期を低レイテンシーで自動化することが可能になりました。

Amazon Kendraは34言語のサポートを開始

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2021/10/amazon-kendra-support-additional-languages/

Amazon Kendraで日本語を含む34の言語が利用可能になりました。Amazon Kendraとは機械学習ベースのエンタープライズ検索サービスです。利用可能な言語はこちらでご確認ください。

Amazon CloudFrontはクライアントIPアドレスと接続ポートヘッダーのサポートを追加

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2021/10/amazon-cloudfront-client-ip-address-connection-port-header/

Amazon CloudFrontでクライアントのIPアドレスと接続ポート情報を確認できるCloudFront-Viewer-Addressヘッダーが利用可能になりました。これらの情報は従来アクセスログから取得できましたが、リアルタイムには取得できませんでした。

AWS Instance Scheduler v2.0を発表

AWS Instance SchedulerはEC2およびRDSインスタンスの開始スケジュールと停止スケジュールを設定して、AWSリソースコストを管理するAWSソリューションです。使っていないリソースを停止し、必要なときにリソースを開始することで、運用コストを削減するのに役立ちます。v2.0ではAWS Systems Managerとの連携が容易になりました。


ピックアップは以上です。

2021年10月27日(水)にAWS Innovate – Modern Applications Editionが開催されました。このイベントはクラウドネイティブアプリケーション開発関連の話題に特化した無料のオンラインイベントです。AWSエキスパートによるセッションを通して、低コスト・よりスケーラブルで柔軟性の高いソリューション構築のための手法や、マイクロサービス、サーバーレスといった技術の導入方法など、最新の技術トピックを学習できます。

各セッションは、2021年11月30日までオンデマンドで視聴できます。お見逃しなく!

それでは来月もお楽しみに!

この記事を書いた人

古川

犬を2匹飼っています🐶🐶
ミツエーテックラジオでもスピーカーをしています。ぜひ聞いてください!

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